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札幌で庭づくりをはじめて4年。                                                              ナチュラルガーデン&クレマチスが好き                                                        グレーと白のブチのウサギも飼育中

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「教室の悪魔」
  ―見えないいじめをなくすために―
     山脇由貴子    より


1 メールで噂話をばらまく
 「エンコーしてる」と噂をながされたSちゃん


 Sちゃんがある日教室に入ると、みんなが携帯片手にくすくす笑っている。
でも、もう3か月以上もクラス全員に無視され、馬鹿にされ続けているSちゃんはさほど気にしなかった。
しかし、その日はなぜかクラスの女子のリーダーで中心になっていじめていたMちゃんが、Sちゃんに近寄ってきた。
そして笑顔で「メアド(メールアドレス)教えて」「メールするね」などと言って、最後には「写真とろ」と携帯で2人の写真を撮った。Sちゃんの写真も撮っていた。

 その日の夜、Sちゃんの携帯に立て続けにメールが入った。
Mちゃんからかと思ったら知らないアドレスばかりだった。
内容は「値段はいくら?」「援助したいと思ってます。返信ください。」「一万円でどうですか?」などで、中には「ブスがエンコーしようとするんじゃねえよ」というのもあった。
Sちゃんは何の事かもわからなかったが、そのままにするしかなかった。

 翌日教室に入ると昨日よりもさらに嘲笑がひどかった。中には声を上げて笑っている子もいる。みんな携帯を手にしながらSちゃんの方を見ている。
Mちゃんの姿を探すと、ちょうど近づいてくるところだった。
Mちゃんは机の上に座り、Sちゃんの顔を覗き込みながら言った。
「あんたさあ、エンコーしてるんだね。サイテー」。
何のことと言おうとしたら、Mちゃんが携帯を差し出した。
出会い系サイトらしい画面に「援助してくれる人、探しています。中学生です。メールください。」というメッセージ。その後ろにSちゃんの写真があった。
Mちゃんが言った。「てゆーか、あんたに金払う奴なんかいんの!」その言葉でクラス全員が爆笑した。
男子は声をあげて笑っている。「あいつがエンコーなんてマジキモイんだけど」「鏡見たことあんのかよ、て感じ。」みんなの笑いが唐突に止まったと思ったら、教室の入り口に担任が立っていた。担任はSちゃんに校長室に来るように告げた。


解説 加害者が特定できない噂の恐怖


 いじめに関する相談の中には、メールを使って誹謗中傷するパタンは非常に多い。
本人の知らないところで、すさまじい勢いで噂が広まる。内容は仮に真実であるとしても本人は必ず否定するはずの話題(この場合は援助交際)が選ばれる。
だから本人が否定しても相手にされない。面白おかしく話を膨らませ、より多くの人にそのメールが送信されていく。気が付いたら学年中、学校中に知れ渡っている。
いつの間にか教師にまで知れ渡り、いじめの被害者は「問題を起こした児童」として指導される立場になってしまう。
教師にどれだけ「嘘だ」と主張しても、「しなかったこと」を証明するのは不可能に近い。教師はそんな噂の存在自体が学校の信用問題にかかわるため、「問題」として扱わなくてはならなくなる。
そしてこの種の誹謗中傷は、「噂をされる方にも原因がある」とみなされがちである。
大人社会の「不倫」のうわさに近い。

 教師は親に連絡せざるを得ない。
親は信じたくないと思っても、やはりそんな噂が流されたことにショックを受け、我が子にも何か問題があるのではないかと疑う。
被害者は親にまで責められる。泣かれる。家の中まで暗い雰囲気になる。
そしてますます追い詰められる。「お母さんまで私を疑うの」。

 しかし被害者はこれが決していじめであるとは言えない。
言ってしまえば、明日はもっとひどい噂が流される。
そして何より、このパタンは、加害者が特定できない、という巧妙さがある。
だから加害者は、自信を持って知らんふりをし続ける。そして陰で誹謗中傷のメールを流し続ける。


 被害者は精神的に追い詰められる。
連続する無視、差別、嘲笑に加え、自分の知らないところでいったいどんなメールが流されているかわからない。
自分がどう見られているのか、どう言われているのか。
どれだけの人間が知っているのか。
次はどんなメールが流されるのか。
被害者はおびえるようになる。
視線、笑い声、内緒話、携帯の着信音、教室にいることが以前にもまして苦痛になる。
間違いなく、今日も誹謗中傷の噂が流されているに違いない。
そして教師も、親も、そんな噂を信じてしまう。
誰も自分の味方ではなく、だれも自分を信じてくれない。
被害者はいじめについてさらに口を閉ざすようになるのだ





今日は雨が降ったので、外出中止、PCの前に座ってやっとこれを書きました。

大人社会の縮図ですよね。
不倫、痴漢、その他冤罪、
加害者が特定できないのは同じ。
噂話≒マスコミを使ってでっち上げます。

子どもと大人で違うのは、少々世の中で経験があるので、自己弁護能力があるということでしょうか。

教育とは、子どもに自分の身を守る術を教えることなのでしょう。

地球の親は、ほとんどの場合、自分の子どもを道具にして利用していますから、土台無理な話でしょう。(例外もありますが)

子どもはまず、親から自分を守らなければということになります。



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自己紹介:
生まれと育ちは関東地方
引っ越し(家の売買も含め)7回を経て札幌郊外に
現在は築32年の家をリノベーションしたもの。
100坪以上の庭も改造中








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